はだしのゲン。私はまだ子供たちに読ませたくない。

はだしのゲン

えらい問題になってますね。
 
 
ダンナに読んだことあるか聞いたら、
「ない」
だった。
 
 
私はある。
小学三年生の時。
産休に入った担任の先生の代わりに来た方が学級文庫に持ち込んだ。
 
 
今回の騒動で全10巻と知ったけど、
あの学級文庫にはそんなにはなかったと思う。
 
 
本ばかりのところに漫画。
みんなで取り合うように読んだことを覚えている。
 
 
ご存知の方は多いと思うけど、かなり衝撃的だ。
 
 
内容の詳細や説明、感想などは避ける。
 
言いたいことはあるけれど、
1番言いたいことから脱線して
話がぶれてしまいそうだから。
 
 
 
私があの作品を読んだ小学三年生を、
うちの子供たちはみな越えた。
 

で、今、子供たち読ませたいか…
それです。
そこ。
 
 
高校生の長男は別にして、
小学六年生と四年生には読ませたくない。
 
 
かなり衝撃的な作品なので、
まだ受け止められないと思うから。
受け止められなければ、
与えることは暴力だ。
 
 
と言うわけで…
図書館に無造作に置いて欲しくない。
大人のコーナーなら構わないが。
大人のコーナーで本を探し、
それを見つけて手に取る子供なら
恐らく大丈夫だと私は思う。
 
 
原子爆弾を投下されたこと、
それがどういうことだったのかを教えてくれる貴重な漫画だとは思うけど、
自分の子供たちが手に取る時期は慎重に考えたい。

厳しい現実。
それを知るタフさが自分の子供にあるか…
 

時代が違う。
育った環境が違う。
今の子には、
いえ、他の地方の子は知らない。
浜松の子供には…
うちの子には耐えられない。
 
 
無垢であればあるほど、心に傷がつく。
 
 
臭いものには蓋とか、
逃げではない。
必ず教えなければならないことだけど、
まず、その子が受け止められるか…
そこだ。
 
私の育て方が悪かったのかもしれないけど、
うちの子供たちには
まだまだ他に踏まねばならないステップがある。
それからだ。
 
 
いろんな考えがあるだろう。
避けて通らず、早くから教えるべきだとそういう意見もあるだろう。


私は、大阪出身だ。
いろんな大人の思惑で教育を受けた。
良いも悪いも。


大人になったら見えて来る。
それを肯定も否定もしない。
いろんな思いはあるけれど、
今日は、口をつぐむ。
ここでたまに私のこの手の発言を見つけたことがある方なら、
お分かりにあると思うから。
(たいてい、深夜酔いに任せて書き、次の朝消すパターン。
これも危うい…)

 
ただ、言っておきたいのは、
大阪の先生方は熱かった。
信じる道を進んでいた。
間違いなく。
 
話戻して…

自分の子供たちに対し心配なのは、
上っ面だけを知り、多くを知らず、
きれいごとで納めてしまうことだ。
 
 
衝撃が強ければ強いほど、
着地点は安直になりがちだ。


歴史の折々には、
いえ、時代の常々と言うものは、
多面的であって、平面ではない。


一方を覗けば、
他方の存在に気づかねばならない。
そして、自分で結論を出すべきだ。

それが出来ないうちは、
見せたくない。
 
 
国際社会でその常識とルールの中で
生きていける人間に育てたい。
日本人の常識、世界の非常識。
それを良しにする大人にはしたくない。
 
 
やっぱりそれたね。
話が…
 
 
名作だ。
それは確か。

ただし、あの学級文庫にあった以降のモノは知らない。
 
 
 

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