今回の凶悪事件の報道を見て思ったこと。

あの川崎の事件。




その凶悪さに本当にショックを受けている。




凶悪すぎる。
報道はすべきだ。
でも、この状況は何?
NHKのニュースまでか、ワイドショーに成り下がってる。





知る権利、
報道する権利。





権利という大義名分と、
少年法と言うものの狭間で、
被害者とその周りが浮き彫りになって行く。






今回、この凶悪犯罪が起こった背景などは充分検証されるべきだし、
さかんに取り沙汰されている少年法の問題も議論は尽くされるべきだし、
改正すべきとなれば、速やかに改正をすべきなのでしょう。





ただね…
そういう話じゃない。
テレビやラジオに溢れてるのは。




この報道は異常。
ただただ、被害者の周辺を掘り下げ、
興味本位に報道する。






朝、テレビをつけたら、
民法のワイドショーだけど、
被害者の携帯電話が見つかっていないと言う報道と共に、
「相談を受けた女友達」
が記者に取り囲まれて質問されている映像が、
声を変えモザイクかけられて流されていた。





そのお友達は、
LINEで相談を受けたとハッキリ言っていた。





ええのか?それって。
誰も突っ込まない。
なんで?





もう犯人の目星はついていたんでしょう。
だから、マスコミは容疑少年たちが拘束される前に親や周辺の声を拾っている。





警察も、もちろん当該少年たちをキッチリマークしていたでしょう。
もう大事は起こらないだろう…
そういうことだったのかもしれない。





ただ、犯人サイドは被害者の携帯を持っている可能性が大いにあり、
犯人サイドに、この少女の存在が把握されることになることは、
素人の私から見てもわかる。





興味本位になってしまうのは、
よくわかる。
そして、需要と供給だ。
マスコミは、そこを上手に汲んで、
視聴率を稼がねばならない。





でも、待って欲しい。
そうじゃない。
そこじゃない。
だって、拘束されるのは犯人だけなんだよ。
でも、犯人だって人の子、
親もいれば、親戚も居る。
もしかしたら、親友だって、恋人だって居たかもしれない。
どう逆恨みされるかわかったもんじゃない。
 




逆恨みと言うのは、
言い方よろしくないかもしれない…





例えば…
愛している者の過ちというのは、
仕方ないと納得できる理由を探したり、
そもそも間違いであって欲しいと、
強く願い、
信じたくないものじゃないだろうか?
余分な情報は聞きたくないに決まっている。





だだ漏れの被害者周辺の情報。
危険がないとは言えない。





もし、あのマスコミに…
カメラを持った大人に、
取り囲まれた少女は
沈黙の選択はできたのだろうか?
テレビから流される映像を見て、
あの少女の親御さんはどんな気持ちだったろう。





あの少女が、
マイクを向けた方々や、
また、
その雇用先のお偉方のお嬢様なら、
あぁいう報道になっただろうか…





これからも、
いろんな情報が出てくるだろう。
容疑少年たちの拘束により、
滅多な逆恨みは起きにくくなったにせよ、
被害者サイドからの情報にはもっと心を砕いてもらいたいと思う。
この悲惨な事件を止められなかった思いを確実に孕んでいると思うから。