中学受験は夢がないとしちゃいけないのか?

娘は6年生。

 
 
 
地元の中学に進む子、
隣接校に行く子、
受験する子…
 
 
 
 
密かにいろいろ。
 
 
 
 
学校の指導は
「受験するとも、受かっても落ちても、受験に関することは誰にも言うな」
「隣接校を選ぶことも、誰にも言うな」
 
 
 
「みんなで、校区の中学に行こう!」
これです。
 
 
 
何か、高槻時代を思い出しちゃうなぁ。
これは高校入試だけど。
 
 
 
当時、大阪の高校は学区制で(今も?)
原則、学区内なら何処に行っても良いとされていた。
…が、
高槻市は「高槻方式」を採用していた。
 
 
 
「高槻方式」言うのは、
「地元集中」
とか、言うてですね、
高校も校区割りにしようとするもの。
この中学はこの高校って。
 
 
 
ようするに、格差を嫌ってたんですよ。
 
 
 
だけど、
それには、大きな矛盾があるんだよね…
 
 
 
1番レベルが高いとされていたのは、
その隣の茨木市にあり、
次は、吹田にあった。
 
 
 
私の中学は学区で3番の高校が、
高槻市の先生方の決めた線引きでは
校区だった。
 
 
 
でもね…
学区の3番の高校。
高槻方式と言われる地元集中の考え方は、
それこそ高槻市だけのもので。
他市からも受けに来るわけです。
当然、勝手に線引きしても、
合格レベルに達していない子が、
ほとんど。
その高校に入れるのは、クラスの2割もいない。
 
 
 
 
てな訳で、
レベルの低い子は受けても、
当然通らない。
 
 
 
だから、
高槻市の「地元集中」ってのは、
成績の良い子だけを「地元集中」する。
…狙い撃ちにするんですよ。
 
 
 
 
それはそれは凄まじい。
「地元の高校を良くしたいと思わないのか?」
「地元を愛していないのか?」
散々やられる。
 
 
 
高槻市の教師の意に添う学校に決めた子は
担任面接のみで済むところを、
担任、教頭、校長と面接して、
それでも、振り切ろうとすると、
「ここから出るからには、名前を汚さないようにしてください。信念を持って、頑張って」
と言われ、手を差し出される。
 
 
 
それで、和解。
終了のサイン。
晴れて、先生方の線引き外の学校に進める。
 
 
 
振り返ると、
かなりなもんだ。
 
 
そんな環境だったから、
日教組の先生方の強い思いには、
かなりの免疫がある。
 
 
 
また、当時の先生方は、
自分たちの権利の獲得にもかなり熱心で、
もちろん、学校の先生の権利も、
必要なことだとは思うけれども、
今、振り返るに、疑問符も多くつく。
 
 
 
 
で、こちらに越してきて、
先生方に関しては、
主義主張や私利私欲、
自分の権利などは度外視の
滅私奉公には驚いた。
 
 
 
 
…が、
…が、
中学受験にかんしては、
界隈の先生方もかなりセンシティブだ。
公立の中間一貫校ができたにも関わらず…
 
 
 
 
前置き長くなりました。
 
 
 
長女の友達。
担任の先生に言われたそうだ。
「夢はあるのか?夢が無いなら中学受験なんて辞めなさい」
 
 
 
無邪気に、
「だから、◯◯ちゃん受験辞めたんだって!」
という娘。
 
 
返す言葉に詰まった。
 
 
ちょっと違うよねぇ。
 
 
 

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