もう遅刻の時間。
ゆっくりゆっくり止まったり遊んだりして歩いてくる子あり。
一緒に旗振りしていた方が仕事に行かなきゃで、
1人でその子が来るの長い間待った。
ようやく踏切に到着。
ブラジルの子だ。
こちらを見ずに、歌いながら、そこらをドラムに見たてて、叩きまくっている。
言葉の壁のせいかな?
行きたくないのは…
で、話しかけてみた。
「その歌はボクが作ったの?」
愛想はないけど、しっかり答える。
「ぼくが作った歌」
さほどの言葉の壁はなさそうだ。
持っている棒は、使い古しの割り箸。
やたらめったらその辺を叩いている。
「スティックはこう持つんだよ」
と、教えたら、ニコリともしないけど、
何度も持ち方を確認しながら、
その辺を叩いていた。
信号が赤になって、渡って行った。
「遅刻しちゃうから、早く行きなよ」
と声をかけたけど、
その後もゆっくりゆっくり、スティックの持ち方を確認しつつ、
その辺りを叩きながら学校に向かって行った。
学校に行きたくなかったブラジル人の子。
言葉の壁というほどではないけど、
上手くコミュニケーションが取れないんだろうなぁ。
なかなか難しい問題だけど、
もう少し何とかならないかな…
浜松市。
毎日行きたくない学校に行かなきゃってのは、地獄だよね…