漫画、キャンディキャンディ。
バブル世代の私が小学生の時に夢中になった漫画。
その漫画の印象的なシーン。
「生きていればいつかきっと会える」
テリーを乗せて遠ざかる船を見送るキャンディにかけられた言葉だ。
高校の友達。
友達の都合でなかなかうまく会えなくなって久しい。
けど、どうしても会いたくなれば実家に行ったらええやん。
ご両親と一緒に炬燵に入ってあれやこれや面白おかしい話もしたんやし。
「会いたいです」って言えばええやん。
って信じてた。
「生きていればきっといつか会える」
どこかで信じていた。
そんなこんなでえらく時間が経ち…
更地になってたそうだ。
高校の近く。
どんだけあそこでサボってただろ。
キラキラした時間を過ごしただろ。
チャイムが鳴り始めて走っても
塀を越えれば間に合うようなあそこで。
気づけばいつも隣にいた。
北海道にバイクで好きな男の子に会いに行く友達を一緒に見送った。
環状線に一日中何するでもなく乗り続けた。
弁天の花火を眺めながら、どってことない話をした。
泣きたい時
困った時
辛い時
いつでもそこにいて
アホな私をいつも笑い飛ばした。
分かってる。
ただ勇気がなかった自分を悔やむ。
慮ると言うのは
果てしなく偽善。
多分、一生後悔するんだろう。
会いに行けばよかったと後悔するのは何度目だろう。
決別ができるのか、自信がない。